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The 9th anniversary

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最近すっかりお知らせ&告知用ブログになり下がっているこのブログ。
更新も無いのにご訪問頂いてる皆さまに土下寝の勢いです(汗)


さて、そんな今日この頃ではありますが
6月1日で、BL風味のさくらんぼ、9周年を迎えました!
てっきり8周年だと思っていたのに……ちゃんと確認したら9周年。
Twitterでも8周年とか呟いちゃってたのに……。

え? ちょっと待って?? もう10年目になるの???

と、驚きを隠せないのですが、はい、10年目に突入していたようです(滝汗)

秋庭に向けて、さすがにそろそろネタ出しもしないとな〜と焦り始めております。
このところJ庭では書下ろしでお話を出させて頂いているので
ブログには載せていないのですが、お読み頂いている読者様もいて下さるのでしょうか?
次作はどんなお話がいいかなあ〜ちょっとファンタジー系にもチャレンジしてみたい!

お付き合い頂ける方は、どうぞ村の新着か私のTwitterで更新チェックをお願い致します(汗)

このブログもオフ活動も、細々ながらも続けて来れましたのは
更新の無い間も村への応援ポチや
お声を掛けて下さった読者様方のおかげです。
本当にありがとうございます。
今後とも、無理のない範囲で続けていければと思っておりますので
10年目のさくらんぼも、どうぞよろしくお願い致します。

皆様への感謝の思いを籠めまして
続き(↓)に、J42で頒布したSSを置かせて頂いております。
「犬一代に猫一匹〜木漏れ日の愛を」の後日談になります。
少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです(*´▽`*)
近日開店【ねこまんま】         



 街の中心部から少し離れた場所に立つ一軒の飲食店。暖簾もまだ出ていないその店の中からは、賑やかな声が聞こえて来る。

「鈴っ、これも持って行って良いよ!」
「分かった」
 厨房からの呼び声に、客の間を忙しく渡り歩いていた細身の青年が、足音も軽やかにカウンターへと近付いて来る。
 カウンターの上には、シンプルな白磁の陶器に盛り付けられた揚げ出し豆腐。薄くついた衣は黄金色に揚げられて、大根おろしとおろし生姜が添えられている。食欲をそそる出汁と醤油の香りが、肌寒さの残る夜には堪らない。

「……んまいっ! 銀さん、美味しい?」
「ああ――美味いな」
 箸で切り分ければ湯気の昇るそれを、はふはふと口にしながら、小柄な青年が隣に座る男性へと笑顔で問い掛ける。
「こっちのつくねもなかなか……吾郎、今度これ三汰にレシピ聞いて作れよ。気に入ったわ、美味い」
「これ、中に軟骨も細かくして入れてあるね――作るより食べに来た方が早いんじゃない?」
 温厚そうな男が、先ほどの小柄な青年とよく似た顔をした眼鏡の青年にリクエストすれば、つくねを咀嚼し終えた青年が苦笑する。
「この炊き込みご飯も美味しい……悔しいなあ、ボクのご飯より美味しいとか……三汰のくせに」
「どっちも同じくらい美味いと思うぞ?」
 どこか中性的な雰囲気の青年がちょっぴり拗ねた物言いで料理を褒めると、その向かいに座る大柄な男性が口いっぱいにご飯を頬張りながらもフォローを入れる。


「ええっと、皆さん、本日は【ねこまんま】のプレオープンにお集まりいただきまして、ありがとうございました! 鈴と二人三脚で頑張っていきますので、これからもよろしくお願いしますっ」
「よ、ヨロシクお願いします!」

 カウンターの脇に並び立ち、店内の客へ向けて揃って頭を下げるのが、本格オープンを数日後の週末に控えたこの店の店主三汰と、そのパートナーである鈴の二人。店内からは二人へ向けての拍手が送られる。

「――まあ、これなら合格点だ」
「困ったことがあったらいつでも連絡するのよ?」

 以前この場所で【ひょうたん】という居酒屋をやっていた、当時の店主と女将が、穏やかに微笑みながら二人を見遣る。
 三汰と鈴にとって、親同然の人たちからの言葉に、二人は顔を見合わせて嬉しそうに笑う。
「大将の顔に泥塗らないように頑張ります!」

 年末に営業を終えた【ひょうたん】が、【ねこまんま】に生まれ変わるまでの数ヶ月。
 膨大な準備に追われた日々も間も無く終わる。引き継いだ店の味と温かな雰囲気を、これからは三汰と鈴が守って行くのだ。

 使う器の一部は、末弟の小太郎とその相方の銀が手掛けてくれた。
 開店祝いの花々は、コタの双子の兄の吾郎のパートナー、琥珀の勤める店のモノ。
 四男の士郎が、コタのデザインしたイラストを元に染物屋に頼んでくれた新しい暖簾も、出番を待って鎮座している。
 長男と二男は、二人の仕事着を誂えてくれた。

 三汰の家族は、家族を知らずに生きて来た鈴にとっても家族となった。
 『もっともっと幸せに』
 沢山の人に支えられ、木漏れ日が降り注ぐように煌めく愛をもらい、三汰と鈴の新たな挑戦が始まろうとしている……そんな、春。


end


通販は既刊・新刊ともに、コミコミスタジオ様にお願いしております。
新刊はこちらからどうぞ! → 「犬一代に猫一匹」
その他既刊はサイトの検索窓より柚子季の名前、若しくは「BL風味のさくらんぼ」で検索下さい。
手数料等が掛かる為、イベント会場での頒布価格よりは若干お高くなっております。



2017.6.4


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at 22:54, 柚子季杏, ひとこと

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